Q&A

Q.家に神棚がないのですが、御札を受けて大丈夫でしょうか?

A.賃貸住宅など、神棚を据え付けることが難しい場合は、タンスの上などにお祀りしてもよいでしょう。
小型の神棚や御札立て、また最近では洋風のインテリアに調和するデザインの神棚もあります。ライフスタイルに合った方法で、お祀りすることをお奨めします。


Q.なぜ、年ごとに御札をお配りするのですか?

A.日本人は一年ごとに新しい命の活力をいただいてきました。「一年の計は元旦にあり」と言うように、元旦は一年の中で最も特別な日です。御札を新たに受けて新年を迎え、神さまの御加護をいただくとともに、一年の無事を祈りましょう。


Q.喪中に御札を受けてもいいのですか?

A.五十日を過ぎてから新たな気持ちで受けましょう。
故人の弔いに専念することから、忌中の期間は神棚に白紙を張るなどして、家庭でのお祀りは遠慮します。
お祀りの再開は、地域による違いはありますが、一般的には最大で五十日(仏教でいう四十九日)でしょう。忌中の場合には、忌が明けてから御札をお受け下さい。


Q.神宮大麻と、授与される御札の違いは何ですか?

A.お伊勢さまの御札であっても祈願の内容は異なります。
「お伊勢さまへお参りした際に、直接御札を受けてきた」とおっしゃる氏子さんもいることでしょう。神宮の御社頭で取り扱っている御札(授与大麻)には様々な形態があります。
また、一般神社の御祈祷にあたる御神楽の後に授与される箱型の「神楽大麻」などもあります。参宮者のために授与されるこれらの御神札は、直接神宮にお参りして捧げた、その方個人の祈りや願いが込められたものです。
これに対し、各地の神社を通じて頒布される神宮大麻(頒布大麻)は、明治天皇の思召しにより天照大御神の御神徳を全国のご家庭にも頒たれているものです。そこには皇室の御安泰、国家や全国津々浦々のご家庭の安寧を祈るという謂わば「公の祈り」が込められています。
このことから、伊勢の神宮で直接御神札をお受けになって方も、氏神さまを通して配られる頒布大麻と合わせてお祀りするようお奨めしてみて下さい。


Q.神宮大麻は一種類だけですか?

A.「大大麻」「中大麻」「大麻」の三種類があります。
三種類はそれぞれ初穂料が異なりますが、どの大麻も皆さまのお気持ちによりお受けいただけます。御神札の大きさにより御神徳が異なることはありません。大切なことは、日々神恩に感謝し、手を合わせ、お祀りをする気持ちです。


Q.なぜ、神宮大麻は薄紙に包まれているのですか?

A.神宮大麻を汚さないようにするためです神宮大麻一体一体に巻かれている透かし入りの花菱模様の薄紙は、各家庭に届くまで汚れることがないようにするためものです。お受けになった後は、丁重にこの薄紙を外してからお祀りしてください。


Q.神宮暦とは何ですか?

A.神宮で発行される暦であり神宮大麻とともに頒布されています。
御師は御祓大麻とともに「伊勢暦」を人びとに届けていました。農林漁業が産業の中心であった時代、この暦は天体や気象の正確な情報源として重宝されていました。
明治時代になると国の正式な暦として「本暦」が編纂されました。「神宮暦」はこの「本暦」を継承したものであり、書店で販売されている易断の暦とは全く性格が異なります。
大麻は、天体や気象に関する詳細なデータとともに、主な神社の例祭日などが記載されています。また小暦は、身近な天体や気象の情報とともに、作付け時期などの農事情報を加えたもので、現在では家庭菜園の愛好者にも活用されています。
昔は、農林漁業に携わる方々が多く、例えば耕作や種蒔きの時期を知るために、年間の季節の移り変わりを正確に知ることは、日々の生活を送る上でとても重要なことでした。昔の手振りを忘れぬため、暮らしの参考にされるようお伝えしてみてはいかがでしょうか。

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